研究室紹介

徳島大学医歯薬学研究部脳神経外科研究室

~未知への探求心を大切に、力をあわせて~

当研究室では主に脳血管障害研究、運動機能異常研究、脳腫瘍研究、外傷性認知症研究、てんかん研究について、各研究グループにおいて常に新たな挑戦的な検討を行っています。通常、専門医試験合格後の大学院生が中心となり自由な発想で基礎研究を行い、臨床経験を重ねた臨床医を中心として臨床研究に取り組んでいます。

基礎研究では臨床に近い状態の動物モデルを新たに確立し、in vivo研究やin vitro研究を行い、薬理学的、生化学的、病理組織学的および脳科学的な解析を行っています。常に世界最先端を目指して自由に創造性のある検討を行っており、各研究課題については定期的なリサーチカンファレンスおよび各研究グループ内において問題点の解決に向けて取り組んでおります。研究室での知識や実験手技を共用し、互いに切磋琢磨しており、本学部内・外との共同研究や連携研究も継続して行っています。本学医学科3年次には研究室配属により研究実習体験を行うカリキュラムがあり、当科を希望する学生には早期からリサーチマインドを養う取り組みもなされています。また国内・外からの留学生も受け入れており、これまでの留学生全てが学位取得後に帰国あるいは所属大学に復帰して、それぞれに活躍しています。

各研究グループの活動内容や発表論文についてはリンク先をご覧下さい。

当科で脳外科医療のさらなる向上を目指して一緒に研究に取り組んでみませんか。

これまでの国内、海外からの受け入れ留学生

海外;ヨルダン、エジプト、中国、韓国、米国

国内;秋田脳研、東北大学、奈良県立医大、徳島文理大学、医歯薬学研究部内

共同研究先

Barrow Neurological institute(米国)、カリゴルニア大学サンフランシスコ校(米国)、国立循環器病センター、埼玉大学医療センター、京都大学、滋賀医科大学、昭和大学、学内社会産業理工学部生物資源産業学域

受賞歴

世界脳神経外科学会賞 脳動脈瘤ラットモデルにおける研究

Jamous M. M.D., Ph.D.
Consultant Neurosurgeon, King Abdulla University Hospital
Associate Prof., Dept. of Neurosurgery, Faculty of Medicine
Jordan University of Science and Technology, Irbid, Jordan

日本脳神経外科学会奨励賞受賞歴

(受賞対象;若手脳神経外科医)

2003年 西  京子 (脳血管障害研究)徳島大学
2006年 高木 康志 (脳血管障害研究)京都大学
2009年 溝渕 佳史 (脳腫瘍研究)徳島大学
2010年 田村 哲也 (脳血管障害研究)徳島大学
2011年 多田 恵曜 (脳血管障害研究)徳島大学
                        牟礼 英生 (脳腫瘍研究)徳島大学 
2012年 島田 健司 (脳血管障害研究)徳島大学
2013年 松下 展久 (脳血管障害研究)徳島大学
2014年 多田 恵曜 (脳血管障害研究)徳島大学 特別賞
2015年 原 慶次郎 (脳腫瘍研究)徳島大学
2016年 島田 健司 (脳血管障害研究)徳島大学 特別賞
2017年 宮本 健志 (脳血管障害研究)徳島大学
計12名/全国88名受賞者(1995年―2021年)

世界脳卒中学会New Investigator Award

2013年 多田 恵曜 (脳血管障害研究)日本人初受賞

科学研究費-日本学術振興財団(JST)

頭脳循環を加速する若手研究者戦略的海外派遣プログラム採択(2012-2015年)

「脳血管病克服のための国際共同研究ネットワークの構築」と題した研究計画が全ての研究分野の中から全国で7件選出されたうちの1件として採択されました。

2013年度にはAHA主催世界脳卒中学会開催地の米国で徳島大学、トロント大学、カリフォルニア大学サンフランシスコ校からの研究責任者および若手研究者が参加し、基礎および臨床研究の現状と問題点などについて研究成果の発表が行われ、活発な意見交換がなされました。

2014年にもトロント大学において約50名の参加者から各国研究施設代表者の講演とトロント大学医学生からのユニークな研究成果の発表についで、活発な意見交換が行われ、これを機会に国際共同研究としての論文発表が増加し、本プログラムの研究成果が評価されています。