専門医のメッセージ

2021年度 脳神経外科専門医試験 蔭山先生合格体験記

蔭山彩人

 私は徳島大学医学部卒業後、徳島赤十字社和歌山医療センター・徳島大学病院をたすき掛けで初期研修を行い、初期研修終了とともに徳島大学脳神経外科に入局しました。後期研修は初めの半年を大学病院で過ごし、毎日と言っていいほど多くの手術や救急疾患を経験でき、手術手技や個々の症例に対するマネジメントなど多くのことを指導医の先生から学びました。その後、四国こどもとおとなの医療センター、徳島赤十字病院、高知赤十字病院でそれぞれ1年ずつ臨床経験を積ませて頂きました。どの施設でも上級医の先生から熱い指導を受けることができ、手術や血管内治療で執刀のチャンスを多く頂きました。後期研修4年目後半で大学病院に戻り、専門医試験に向けさらなる知識、技術の習得に励みました。大学に戻ると以前は分からなかった術者の目線で日々の診療に挑むことができ非常に多くの経験を積むことが出来ます。また当科では専門医試験前にまとまった準備期間を頂けるため、十分な試験対策が可能で無事合格することが出来ました。

 脳神経外科は、急性期から慢性期にかけて全ての期間で患者さんに関わり、治療方針を決定していく中心的な役割を担います。そのため大きな責任を伴いますが重症の患者さんが自立した状態で退院していく際には大きな喜びを感じます。これほどまでに充実感を与えてくれるのは脳神経外科以外には無いと思っています。少しでも当科に興味がある方には積極的にお勧めします。ぜひ一緒に脳神経外科を学びましょう。