徳島大学救急集中治療科の石原学です。私は「脳神経外科専門医」と「救急科専門医」の基本領域である2科の専門医を有する、いわゆる「ダブルボード医」です。また「集中治療専門医」のサブスペシャリティも取得しております。
あくまで個人的な経験でありますが、ダブルボード医取得についてお話ししたいと思います。
私は初期臨床研修終了後に徳島大学脳神経外科に入局し、その後は「脳神経外科専門医」を初め、「脳神経血管内治療専門医」や「脳卒中専門医」などを取得し、臨床を中心に活動しておりました。卒後12年目に大学院進学をきっかけに、脳神経外科の研究と並行して救急科の研修ならびに集中治療科の研修を行うこととなりました。3年間の救急研修を積み、専門医の取得に至りました。
現在は、救急・集中治療ができる脳神経外科医として、神経救急・神経集中治療に従事しております。特に神経集中治療は、集中治療の中で熱い分野であり、今後はさらに需要が高まることが予想されます。
しかしながら現行制度では、脳神経外科研修を行いながら救急科研修はできません。集中治療専門医を取得するための基本領域も、脳神経外科は含まれておりません。専門医機構ではダブルボードの議論もあるようですので、今後の制度改正に期待したいです。
救急科・集中治療科の詳細は、ここのスペースでは書ききれません。もし質問などがありましたら、気軽に連絡してください。