日本定位・機能神経外科学会では機能的定位脳手術施設認定および技術認定を行っています。まず、施設認定を受けるためには機能的定位脳手術(定位的破壊手術もしくは定位的脳深部刺激電極留置術)を過去3年間で24症例以上を毎年継続する必要があります。徳島大学病院はおおよそ年間10~20症例ほどの手術を行っており、長年に亘り施設認定を受けてきました。2023年現在、全国37施設が認定を受けております。また、技術認定医となるためには、脳神経外科専門医で、認定施設にて5症例以上の手術症例に関与し、申請する必要があります。これまで、多くの先生方が技術認定を受けてきました。
徳島大学の定位脳手術の特色としては、ジストニア症例の多さが挙げられます。パーキンソン病や振戦の症例に加え、全国からジストニアの患者さんが治療のために受診されます。若手の指導に関しては、2名の脳神経外科医に加え、神経内科医、精神科医、リハビリテーション部と共同で治療を行っているため、それぞれからアドバイスを受けることができる環境にあります。また、研究に関しても基礎から臨床までをモットーとしており、国内外の学会発表や、論文報告も精力的に行っております。希望される方にはこの領域での大学院生としての指導も行っています。