日本脳卒中の外科学会が認定する技術認定医・指導医制度は、脳動脈瘤開頭クリッピング術、バイパス術(頭蓋内血管吻合術)、頚動脈内膜剥離術、脳動静脈奇形摘出術、開頭血腫除去術など脳血管障害に対して顕微鏡を用いる手術の、技術水準を向上させることを目的とした制度です。技術認定医・指導医となるためには、認定医は30例以上、指導医は200例以上の顕微鏡手術の経験と、論文発表、学会発表などの学術業績等が必要です。徳島大学病院では年間100例前後の脳血管障害に対する顕微鏡を用いた手術を行っており、大学病院であることから、他施設では希少な脳動静脈奇形摘出手術も、最新のハイブリッドオペレーティングルームで、年間10例近く行っています。また指導医2名のもと、顕微鏡手術の技術指導を行っており、年に2回模擬血管を用いた血管吻合術のハンズオンを行い、スキルスアップに切磋琢磨しています。また学会発表や、論文作成に関しても皆で精力的に行っており、認定医・指導医になるための良い環境づくりに努めています。